導入事例インタビュー：栄町消防本部様

栄町消防本部　消防副士長　西舘　様

予算検討　2024年11月 導入年月　2025年6月

導入前の課題

・職員がどれだけ時間と労力をかけても、消防水利の十分な精度を担保できなかった

・紙ベースのメッシュ地図では定期的な更新ができず、実態調査のたびに１から作成する必要があった

導入後の効果

・複数の担当者が作業をしても誤差が発生することなく、正確な消防水利情報を管理できるようになった

・1ヶ月かかっていた作業がたった数時間に短縮

・消防水利施設情報の一元管理によって、バラバラだった情報を統一することに貢献

1. 導入までの経緯と課題

——スタファイル消防水利の導入までの経緯を教えてください。

当消防本部では消防水利充足率を算出する手段としてシステムを導入しておらず、消防施設整備計画実態調査を実施するたびに、職員による手作業でメッシュ地図を作成し、充足率算定を行っておりました。

しかし、職員が時間と労力を費やしても、ヒューマンエラーやメッシュ作成などで判定精度に対して十分な正確性を担保することが困難でした。

また、紙ベースでメッシュ地図を作成していたため、多くの時間をかけて作成した地図を他への活用ができず汎用性に欠けていた点も懸念していました。

そのため、令和７年度の消防施設整備計画実態調査に合わせて消防水利業務のDX化を検討すべく、令和６年度から情報を集め始めました。

——導入にあたって課題となった部分はありましたか。

データを構築するために必要な「消防水利データ」や「用途地域データ」などを紙ベースの地図でしか所有しておらず、構築してもらえるかが懸念だったこと。そしてソフトを導入するための上司に対するソフト説明が難しかったことが挙げられます。

データ構築に関しては、紙ベースでも快く対応していただけることを聞き、安心することができましたが、ソフト導入における機能説明や必要性について上司に理解をしてもらう部分では、苦労した記憶があります。

2. スタファイル消防水利の導入理由

——どこでスタファイル消防水利のことを知りましたか。

web検索をした際に、『消防水利　充足』『消防水利　施設整備計画実態調査』などのキーワードで表示されたwebサイトの１つとして商品ページにたどり着き、初めて製品のことを知りました。

——スタファイル消防水利を導入する決め手はどこだったのでしょうか。

主に２つのポイントがあります。

１点目は、紙ベースでのメッシュ地図では難しかった情報の追加や修正作業を職員がすぐに書き込むことができるので、作業結果に対するレスポンスが良くなる点。

２点目として、各水利を中心とした円メッシュによる包含範囲が明確になることから、開発行為に伴う消防水利の設置指導も迅速かつ適切に対応できる点が決め手でした。

3 . 導入効果

——スタファイル消防水利を導入したことで得られた効果を教えてください。

これまでは、メッシュ地図の作成、充足率算定の作業から報告までを２名で取り組み、約１ヶ月程度かかっていた作業が、ソフト導入をしたことで数時間に短縮。

２人体制で交互に作業していたことで抱えていた、捉え方の違いから生まれる誤差の問題も、自動判定によって誤差なく正確に作成することができるようになったことも大きな効果でした。

理想としていた消防水利施設情報の一元管理も叶い、業務効率化に貢献しています。

4. 今後の展望について

——最後に今後の展望についてお願いします。

消防水利施設情報を地図上で把握できるように環境を整備することができたため、水道管網図やハザードマップデータを取り込み、災害時の現場活動を支援できる仕組みへと構築していきたいと思います。

また、当消防本部ではA0サイズといった大判図面を印刷する設備がないので、これを機に大判プリンターを導入して現場情報の大判地図をすぐに準備できるような本部を目指したいと考えています。

5. お客様情報：栄町消防本部様について

所在地：千葉県印旛郡栄町生板鍋子新田乙２０番地の７１

管内面積：32.46k㎡

担当人数：2名

※令和7年9月現在